アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

一曲を大切に弾くこと

こんにちは。

昨日は東京でチェンバロの出張レッスンを行いました。

生徒さんが確実に進歩してくれていて、私も本当に嬉しくなります。


一生懸命考え、調べて、練習していることは、たいていはじめの一小節を聴くとすぐに分かるのですね。



楽譜上は易しく見えても、演奏するのは易しくは決してないですよね。

音符の数イコール難易度、ではないですものね。



音楽もダンスも、メッセージが響くように演奏できるようになるのは長い時間がかかるものです。



楽器の構造を知り、弾き方を覚えて、練習を重ねて、重ねて......

でも、その過程も楽しい。



私は、早く仕上がることを目的に教えておりません。

それよりも、一曲を確実なレベルにまで何度も練習してもらいたいと思っています。



途中で飽きやすい方には、その段階で別の曲も宿題に出しますが、

何がその方にとって苦手なことかというのは、実はどの曲を練習しても同じところに出てくるものなのですね。




ですから、すこーし辛抱して与えられた一曲一曲を大切に、ご自分の課題に向き合うようにすると、

ある時突然変わったりします。



それこそ、

「あれ、なんだか指が自由になる」

「こんな響きを作りたかった」

など、理屈を超えてこれで良いのだと、分かる時が必ずやってきます。



そうしたら、色々な曲が、手の中に自然に入ってきます

そして、ますます楽しくなり、もっと、もっと弾きたくなってくる。


良いサイクルが生まれてきます。




私はまたレッスンの曲と同時に、お家で少し気分転換に弾けるように、いくつかの曲をおすすめしたりしています。

それはレッスンに持ってきていただかなくても、遊びで弾けるようにできるためなのです。



一曲を丁寧に練習しながらも、時には遊んで弾く。


私自身、子供の時から遊んで難しいベートーヴェンやショパンのソナタなども弾いてみたりしていましたので、

(先生には内緒にしていました 笑)

そんな風に、音楽を楽しんでいただけたらなと、思っています



☆~☆~☆~☆~☆


アトリエバロックフランセーズ

チェンバロ  クラヴィコード  ピアノ  バロックダンス

の生徒を随時募集しております。


ただいまアトリエを整備中のため、出張レッスンを行っております。



お問い合わせは臼井までメールにてお願いいたします。

masami22358★gmail.com(★を@マークに変えて送信して下さい)




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


香りがもたらした出会い

私はこう見えても結構、行動するのは早い方です。


悩む時は悩みますが...。
こう、と思うと、すぐ行動しています。


この人、この学校、この感じ!


のように、直感がピタっと働く時はたいてい自分にとって良いサインなのですね。



クラヴィコードを教えて下さったミクローシュ・シュパンニ先生も、そのCDを聴いて、

「なんて綺麗な響きだろう! 習いたい!」

と思って、CDのブックレットに記載されていたフィンランドのオウル音楽大学にお電話し、事務員の方に英語で頑張ってお話して連絡をつけて頂きました。



バロックダンスの先生のアナ・イエペス先生も、動画を見て、

「素敵なダンス!いつか習ってみたいな。」

と思っており、チャンスがきた時にやはり直ぐにお電話しました。



周りからはびっくりされるのですが、



「行動」は、新しい流れを生み出してくれますね。




昨日も素敵な出会いがありました。

ダンスの練習会場に行き、

「よし今日も頑張ろう

と、思って会場に入ると、

ほわーっと香りが。



それまでそのお部屋には、こんな香りがしたことはありませんでした。

すると前の時間に使っていらした女性の先生が、まだお部屋の鍵を私に引き継いでいなくて、私に手渡そうとされていました。

ラヴェンダーのような、ベルガモットのような素敵な香りに誘われて、なぜか私はその先生に、


「何をしていらっしゃるんですか?」


と、思わず尋ねていました。

すると彼女は、アロマストレッチトレーナーの先生でいらしたのですね。



笑顔の素敵な、さわやかな先生。

私が所属している『かぬまマイカレッジ』で、昨日から新しいアロマストレッチの講座を、その会場で始められたようでした。



私もバロックダンスやチェンバロの活動をお話して、2人で似たような境地にいることが分かりシンパシーを感じたのです。



早速、先生が別の場所で今月行うアロマストレッチの講座に申し込んでみました。

身体をリラックスさせて、五感がクリアーになれそうな予感




香りというのは、本能に近い気がします。

好きな香り、どこかで知っている香り。

そんな香りがもたらしてくれた、昨日の出来事。



これから何が始まるか、ワクワクしています!




素敵なご縁、大切にしてゆきたいと思います。




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。




マタイ受難曲の振付

こんにちは。

今月の27日に東京音楽大学の図書館コンサートに向けて、練習の日々は色濃くなっております。


今回初めて自分でバロックダンスの振付を行い、それを踊る、という実験的プログラムがあります。


お題は、マタイ受難曲の第1曲目の合唱部分の17小節から52小節。


この曲にバッハは、Chorus コルス つまり「合唱曲」 とだけタイトルを付けました。
この意味を、どう受け取るのか。


拍子は、8分の12拍子。
つまり、2分割の曲。


ですので、もしも舞曲に考えるならば2拍子系のダンスにカテゴリーされます。


私は、これをフランス風のジーグに捉えてみました。
2拍子、つまり ア・ラ・ブレーヴェ になるということですね。


従ってテンポも速くなる。


バッハの楽譜からは、むしろイタリア風のジーグが読み取れるのですが、


隠されたフランス風ジーグのリズムを、ダンスによって浮かび上がらせます。
時にはフォルラーナも入ってきます。(面は着けませんが)



今回、振付をしてみてダンスで具現化するにあたって、
ユニットを捉え、
壮大な曲の中にも細かなニュアンスを感じることが出来ました。


単に 「合唱曲」 ではないこと。



バッハ自身もバロックダンスが得意だったと、ドイツでお世話になったヴァイオリニストの先生から伺いました。



実際バッハの組曲には、イタリア風とフランス風が混在しています。
どちらも同時に存在する。



今回の、マタイ受難曲 「Chorus à la Gigue ou à la Forlana」(ジーグあるいはフォルラーナ風合唱曲) 、

楽しんで観ていただけたらなと思っております。


頑張ります



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。




自分が創る、ということ

こんにちは。


去年だったでしょうか、フランス語学校でフランス人の先生と、音楽観について色々と議論しました。


先生は、

「フランス人にとって良い演奏は、テクニックも大切だが何よりエモーション émotion があるかどうかの方がもっと大事だ」

と仰っていました。

そして、

「自分で自分の音楽を創る」

ということに、演じる側も聴く側も重きをおいているようです。


先生曰く、

「日本人は、割りとすぐ大音楽家や先生を盲目的に信じますよね。でも、フランス人はそうではない。我々にとって興味深いことは、パフォーマーその人それぞれが考えた音楽は何か、どのようなものか、なのです。」


これはフランス語を習っていても、とてもよく感じていたことなのですね。


例えば単語の意味を辞書を引かずに、自分の言葉で意味を説明するという設問が試験にあるくらいなのです。


「自分」が、創る。

しかも、それは自分勝手にではなくて、文章の背景や状況を把握して「考慮」しながら、自分の言葉で説明できること。


それが、フランス人にとっての創造力なのかなと、私は思っています。


それと関連しているようですが、先生はまた、

「西欧人にとって、禅のように自分を無にして瞑想する、ということはもともと無いのです。恐らく、ヨーロッパの音楽家が演奏する時は、自らを無にしているのではなく、自らが演奏しているという意識をきちんと持っているはずです。」


と、言われました。


私は、なるほど、とシンプルに受け止めました。

曲に入り込んでしまうのではなく、やはり自らが曲に対して何を考えているかを考えたことを、提示するという意識があると感じました。


こういったことを話しながら音楽を考えて行くと、面白いですね。


自分が練習する時にも、役に立ちます。


さあ、今日も、頑張って行きたいと思います。


今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。

舞曲フォルラーナとヴェネツィア

こんにちは。

先日バロックダンス仲間でフォルラーナ Forlana という舞曲を練習しました。

女性ソロのためのアントレというのが、正式な題名です。

ヴェネツィアのカーニバルで踊られたということで、このフォルラーナのリズムにはまるでゴンドラに乗っているような、気持ち良いリズムがあるのですよね。

ヴェネツィア.....

随分前に、訪れました。
作曲家のモンテヴェルディのお墓もある所。
迷路のような、不思議な街。

ゴンドラ 、ゴンドラ と 「ゴンドラに乗りませんか」 と言われたのに、
ついに乗らなかったのですが...。

今フォルラーナを踊っていると、「ああ、こんな感じなのかな」 と想像します。

乗ってみても良かったな。
そうすれば、身体の記憶に残っているからな。

なんて、思っています。

人生のどこで役立ってくるか分からないですから、体験することって大事なことですよね。

将来もしヴェネツィアを訪れることが出来たら、ゴンドラに乗ってみようと思います。

ヴェネツィア....

サンマルコ寺院からの、海の眺め。

遠いノスタルジーを感じるような、揺れる付点のリズム。

フォルラーナ。


今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



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プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


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