アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

ダンスと演奏のコラボレーション

こんにちは。


今度東京のバロックダンスのクラスでダンスに伴奏をすることになっています。

昨日はその練習をしました。



曲は、リュリのオペラ「パエトン」のシャコンヌ。



シャコンヌとは、定旋律が果てしなく続く形の音楽で、組曲やオペラの最後に置かれていることも多いです。

作曲家はシャコンヌをどこまでも、変奏で作曲できるのですね。

一応終わりはありますが、曲はそういうわけで大抵長くなります。

例えばバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータニ短調 終曲シャコンヌ、なども長く壮大な曲ですね。



このリュリのシャコンヌは、とてもとても美しい曲です。

はじめは 「きれいな曲だな」 くらいに思っていたのですが、

弾けば弾くほど、パエトンの儚い運命を物語って繊細で壊れやすい束の間の魂の響きに聴こえてきて.....



リュリは、どうしてこんなに美しく曲を書けたのでしょう。



ところでシャコンヌパエトンのダンスは、10ページの舞踏譜が残っています。

こちらも暗記して、身体に覚えこませました。




さて、バロックダンスのクラスではピアノで伴奏をすることになっています。

それで、ピアノでパエトンを練習し、録音してみました。

そして、自分の演奏録音に合わせてダンスのステップを踏んでみました。



すると、不思議。



演奏では少し間をおいて、新しくフレーズが流れるように書かれている箇所が、

踊りでは、先に行かないと流れが止まってしまう。




逆に演奏では間をおかなくてもスイスイ先に行けてしまう所に、

ダンスのカデンス(フレーズの切れ目、呼吸を要する所) がありました。

早速楽譜にしるしを付けて、そこで少し呼吸を取るようにしました。




このように、ダンスと演奏が一体となると、曲の構造がよりはっきりと分かって行きます。




さあ、そしてクラスのダンサー達はそれぞれの意見を持っています。

つまり、そこでまた柔軟に呼吸の取り方や間合いを対応してゆくことになりますね。




これは、歌手やソリストの伴奏をすることに近いことではありますが、

ダンスは、身体の動きが要するテンポというのがありますので、

また違った間の取り方も覚えられます。




リュリの時代、ルイ14世治下では、きっとこんな風にダンサーと音楽家のやり取りが行われていたのでしょう。


とても楽しい作業ですし、勉強になります



今後このようなダンスと演奏のコラボレーションがどんどん増えてくるといいなと思っています。




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



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プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


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