アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

ドイツの大晦日

今日は一年の終わりの日ですね。

ドイツでは大晦日を Silvester ジルヴェスターと言います。
ドイツの街ではこの日はお昼を過ぎた頃からパン、パン、と花火の音がしてきます。
皆が思い思いに花火を打ち上げ、喜びを表します。

何だかちょっと不思議な光景でしたね。

深夜には家族が家の中でも線香花火で祝い始まったので私は思わず、
「えー、火事になる!」
と、思ったものでした。
日本では考えられないことですね

日本では大晦日に年越しそばを食べますが、ドイツでは Berliner ベルリーナーという、ジャム入りドーナツを深夜に食べるのです。
私がホームステイしていた家では夜11時頃、油をグラグラ煮立てて昼間に発酵させておいたパン生地を小さく丸めて次々とドーナツを揚げていきました。

パン生地は、揚げるとあっという間に膨らんで出来上がってしまうのです。
冷めたら中にジャムを入れます。

これを夜12時の教会の鐘の音と共に食します。
白ワインを飲んでいましたね。

家族は共に抱き合い、キスをして新年を祝います。
「Frohes neues Jahr ! (フロース ノイエス ヤー!あけましておめでとう!)」
と言いながら。

その頃、外は打ち上げ花火の音が鳴りやむことなく2時間くらい続きました。

新年元日の朝は、道路が花火のゴミだらけです。
それもいつの間にかきれいに掃除されますが。
懐かしい思い出です。

今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。

それでは皆様、また来年もどうぞよろしくお願いいたします!

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今日の空です。真ん中にヒトデみたいな雲が


大好きな木漏れ日

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年末リハーサル

こんにちは。

今年も残すところあと2日になりました。
このブログを始めて数か月があっという間でした。
おかげさまで少しずつ前進できていると思います。
皆様、本当にありがとうございました。

さて、昨日はスタジオで年末のリハーサルを行いました。
来年予定しているコンサートのプログラムの合わせでした。
曲はペルゴレージのサルヴェ・レジーナ他。



チェンバロとチェロの通奏低音で歌が入ります。
ものすごく美しい曲です。

第一回目のリハというのは、お互いにどんなことを考えているかを確かめ合うような感じです。
テンポ感、音程感と、それぞれが微妙に違う感性を持っていますので、話し合い、合わせ合いながら進めて行きます。


次回までの課題も見えました。

リハーサルが終わって、空を見たらとても美しかったです。

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寒い年末ですが、皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。

今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。

バロックダンス体験レッスン終了

こんにちは。

昨日は、栃木県鹿沼市で2回目のバロックダンス体験レッスンをしました。
親子様一組と、今回は初めて、声楽家の方がいらして下さいました。

姿勢と歩くリズムから始めました。

ダンスは歩くことが原点ですので、足の着地が拍と結びつくように練習します。
頭と上半身が、足の動きに連動させられるように注意していきます。
リュリとパーセルの2拍子と3拍子のマルシェ、サラバンドの音楽に合わせて歩きます。
音楽が素敵なのでワクワクします

それからメヌエットステップをゆっくりおさらいしました。
小さな男の子もお母さんを観察していますね。かわいいです



2人ペアのメヌエットを何回も練習しました。
1700年代のオペラ「アルシード」のメヌエットのルイ・ペクールによる舞踏譜の1ページ目を踊っていただきました。

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テンポも様々に。

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メヌエット入門編の資料は手作りしました。
4種類あるメヌエットステップや、当時の舞踏会でのメヌエットの形を資料で確認しました。

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参加された方から、

「久しぶりのバロックダンスでしたが、ストレッチや一つ一つのステップなど丁寧に教えて下さったので、とても分かりやすかったです。身体を伸ばしていると、体の中からポカポカしました。」

「身体で感じると拍子が良く取れますね。」

という嬉しいコメントをいただきました。

バロックダンスは、バレエのような動きだけれど簡単で、身体の硬い方でも大丈夫です。
インナーマッスルを使って動かしていきますので、身体が芯から温まり、冷え性の改善にもつながります。


次回の鹿沼市の体験レッスンは、2月12日(日)午前10時~11時半です。

どうぞお気軽に遊びに来て下さい。

お申し込みは臼井までメールでお願いいたします。
E-Mail : masami22358★gmail.com(★を@マークに変えて送信して下さい)


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。


Frohe Weihnachten!

こんばんは。

今日はクリスマスでしたね。
楽しい一日を過ごされたでしょうか。

毎年クリスマスになると、ドイツでお友達になったドイツ人のフルーティストからメッセージが送られてきます。
この一年間どのように過ごしたかをお互いに報告し合います。
日本では年賀状でご挨拶しますが、ドイツはクリスマスカードを送る習慣があるのです。

ドイツ語で「クリスマスおめでとう」は、
Frohe Weihnachten !(フロー ヴァイナハテン!)
と言います。

他にクリスマスのご挨拶では、
gesegnete und besinnliche Weihnachten und einen guten Rutsch ins Neue Jahr !
「祝福され皆が深く思いを至すクリスマス、そして良いお年を!」
なども手紙に書きます。
クリスマスはキリストの誕生に思いを寄せるための行事なのだという意味が伝わってきますね。



このような美しい絵を眺めていると、まだドイツに居るような気分になれます


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。



ヴァージナル

こんにちは。

もう随分前のことで私がドイツに行く前のことですが、東京のユーロピアノという古楽器店を訪ねた時、お店の端にポツンと置いてあったヴァージナルの音が気に入り、私はお店の方に頼んで譲り受けてきました。

音が繊細で素晴らしいのです。

チェンバロマイスターのクリスチャン・フックスが一度見て下さった時、もしかすると19世紀に作られた楽器かもしれない、と言ってました。
作者不明の楽器です。

先日、何日間かかけて、このヴァージナルを大掃除しました。
爪と弦の調整をしますが、とにかく時間がかかってしまいます。



この作業は専門的なので自分で分からないところもあり、日本人のチェンバロマイスターに電話して直し方を教えていただいたり....。
本当にありがたいです。

調整はあともう一歩。

ヴァージナルは16世紀から18世紀にイギリスやオランダで広まった楽器です。
私が持っているドイツ語の辞書には、
「Virginal ist das im Unterschied zu Cembalo und Spinett rechteckige Kielklavier. (ヴァージナルはチェンバロやスピネットと違って長方形の撥弦楽器である) 」
とあります。
ラテン語のvirgo (処女、乙女) から導き出された名前の楽器だそうです。

フェルメールは絵画の中で若い女性にヴァージナルを弾かせていますよね。

処女というのは、聖なるもののシンボルなのでしょう。
マリア、チェチーリアなども処女性を称えられています。

ヴァージナルと乙女…また想像が広がってきます


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。


舞曲を学ぶ

こんにちは。

日曜日に東京の目白にあるスタジオでチェンバロの出張レッスンを行いました。
今年の春から始めた生徒さんです。
シリーズで舞曲の一連を学んでいます。

舞曲を学ぶということは、リュリがフランス宮廷で成立させた「組曲」を学ぶということになります。
アルマンドから始まって、ジーグで終わる曲の数々のことですね。

その中のどの舞曲から始めましょうか、というと、アルマンドではないのです。
なぜならアルマンドは極めて複雑な歴史を辿っていて、恐らく一番難しいからです。

私はチェンバロでの舞曲のレッスンは、メヌエットから始めています。
続いてブーレ、ガヴォット、ジーグ..........そしてアルマンドは最後になります。

さて、舞曲はそれぞれ固有の性格(キャラクター)を持っています。
辿った歴史も説もいろいろあり、ひとつひとつをゆっくりおさらいしていきます。

私はそれぞれの舞曲を、音楽の構造、歴史、使用している作曲家、ダンスのステップ、性格と特徴に分けてまとめています。
18世紀の舞曲のコレオグラフィや舞踏譜も一緒に調べます。

これらが連動して初めて、舞曲の正確な再現につながっていくのです。

理想的には、ダンスも学べること...。
身体で体感したことは、頭だけよりずっと楽に記憶出来るからです。

そういうわけで私はチェンバロのレッスン中も、時々生徒さんにステップを踏んでもらいます。
上手にできるかどうかではなく、とにかく足を動かしてみます。
右足、左足の膝を曲げて、前に一歩進む。
片足でジャンプする。
両足でジャンプする。

その時、私がメヌエットやブーレ、ガヴォットの伴奏をします。
テンポが遅いと、いかに踊りにくいかも分かってもらえます。

舞曲はダンスステップの知識無しで捉えることは出来ません。
例えば同じ2拍子のブーレとガヴォットは譜面上ほとんど同じですが、テンポ、フレーズのアーティキュレーション、流れ方は全く異なります。

レッスン一回でひとつの舞曲をおさらいしていきます。
復習もたっぷりしていきます。

語学もそうですが、繰り返し繰り返し学べば、必ず身についてゆくのです


*****

アトリエバロックフランセーズでは随時生徒を募集しております。

レッスンのお問い合わせは、メールにてお願いいたします。
E-Mail : masami22358★gmail.com (★を@マークに変えて送信して下さい)



今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。



シュトーレン

こんにちは。

先日、友人の企画したアートの展覧会にて、フランスのマカロンというお菓子の原型も研究されているという若手シェフの作ったシュトレーンを買って来ました。

細長過ぎず、いい形です。



中には、マジパンが入っていました。
これは初めてです

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ほどよい甘さでとても美味しかったです!

シュトレーンは結構難しいのですよね。
甘すぎたり、ちょっと硬かったり。

ケーキでもなくパンでもない。
ドイツではイースト菌を入れて焼くので、どちらかといえばパンに近いかな...。
ドイツ滞在中のホームステイ先の家族は、シュトレーンはケーキとパンの中間だと言ってました。

シュトーレンというジャンルのお菓子なのかもしれません。

スパイスをたっぷり入れて焼くクッキーのレープクーヘンと並ぶ、ドイツの代表的なクリスマスのお菓子ですね。


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。



マリー・アントワネット展

こんばんは。

先日は18世紀のドレスに詳しい友人と共に、東京の六本木で開かれているマリー・アントワネット展に行って来ました。
ヴェルサイユ宮殿から200点ほど来ているという豪華な内容で、とても楽しみにしていました。

展覧会に入るとすぐに、ウィーン時代の1755年皇帝一家の肖像の絵画から始まりました。
絵の中で幼いアントワネットは揺りかごに座っていて、母親のマリア・テレジアと同じ形の水色のドレスを着ています。
友人が言うには、この時代はまだ子供服というものはなかったそうです。
それは恐らく子供としてのペルソナではなく、一人前の貴族として扱われていたという当時の考えによるものではないか、との意見でした。
また、着ているドレスにも様式があり、マリア・テレジアやマリー・アントワネットが身につけているドレスはいわゆる宮廷風ドレスのタイプだということで、他にもあるローブ・ア・ラ・フランセーズというドレスの様式よりも高貴なスタイルだというお話を聞きました。

友人は前に国語、数学と世界史を教えていたという専門家。
彼女の世界史ガイドを聞きながら回りました。
とても為になりました

展示はアントワネットの歴史に沿って行われ、ウィーンからヴェルサイユに移り、結婚と王妃を経てフランス革命と死刑台で亡くなるまでの13項目に分けられて、ストーリーをしっかり感じられるものでした。

アントワネットの寝室が再現されていて、そちらは撮影可能でした。



家具も化粧用テーブルも素敵です。

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鏡も。

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アントワネットが使っていた食器、漆器の数々や、ハンカチなど、リアルでした。

革命になると、照明が暗くなり様子が一転。

変わり果てたアントワネットの顔の表情やタンプル塔でのブラウス、義妹に宛てた最期の手記のコピーも....。
残酷な運命の中、素晴らしく美しいアントワネットの自筆でした。

才能豊かな意志の強い女性であったことを感じました。

すごく良かったです。

来年の2月まで開催されているので、また行こうと思っています。

いえ実は、余りの凄さに圧倒され途中でダウンしてベンチに...(汗)
もちろん回復してちゃんと見ましたが。

今度はダウンせず見られるといいなと思います。


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。





左手の重要さ

こんにちは。

私はレッスンする時、時々私が左手のパートを弾き、生徒さんに右手のパートを弾いてもらいます。
先週行ったチェンバロ出張レッスンでも、バッハのインヴェンションで私は左手を弾いて生徒さんとアンサンブルしてみました。
すると 「なんだか気持ち良く弾けます!」 と、生徒さん。
左手が整うと、楽に右手が乗るのですよね。
インヴェンションは左手もメロディーの形になっていますが、それでもやはり左手は支えになっています。

私はよく生徒さんに、
「左手を先によくさらって下さいね。」と言います。

左手は普通伴奏パートなので、メロディー無しに何度も練習するとつまらなく感じるかもしれません。
でも、左手がきちんと出来上がると結局は早く仕上がります。
左手はとても重要です。
例えばショパンの曲も「左手は指揮者のように」と言われますよね。

それを体感してもらうためにレッスンの中で先生が左手のパートを弾いてみると分かりやすく、またアンサンブルの楽しさも実感してもらえるようです。

練習がなるべく楽しくなるように工夫すると上達も早まり、また更に楽しくなるという相乗効果が生まれますね


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。




第三アドヴェントの日曜日

こんばんは。

今日は、第三アドヴェントの日曜日。
アドヴェントとは、ラテン語Adventus「到来」から来ている言葉で、キリストの降誕を待ち望む期間のことです。
今日は私もドイツ式にロウソクを飾りました。
これらのロウソクはドイツのハノーファーとヴュルツブルグで買って来ました。

ヴュルツブルグという街にはフォン・デア・ゴルツというバロックヴァイオリニストが音楽大学で教えていて、私はゴルツ先生の授業とコンサートを聞きに行きました。
冬で、ものすごく寒かったです。
外に一分もいると凍えてくるような寒さでした。
カトリックの街なので、こういった綺麗なロウソクが沢山売っています。

こうしてドイツ式にロウソクを飾ると、ドイツの精神が自分の中には根付いているのだなと改めて思います。

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皆様もドイツに12月に行かれたら、こんな飾りを至る所に見つけられると思います。
寒さも一瞬忘れるような暖かいロウソクの光ですね

今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。



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プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


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