アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

ダンスと演奏のコラボレーション実現

こんばんは。

先日の大雪の後、気温がぐんぐんと下がり、寒い日が続いています。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?


さて少し日が経ってしまったのですが、先日の出張チェンバロレッスンでは、とても嬉しいことがありました。

生徒さんの一人は、クープランの、シチリアーノのリズムを持つ曲をおさらいしてまして、これが譜面は全く易しそうなのに、難しいのですね。

右手の装飾音が、もう、装飾音三昧で…。
それを、クープランが指示している通りに行うからこそ意味があり、曲の意図と魅力が表現されるのですが、今回生徒さんは頑張って丁寧におさらいして来て下さいました。

シチリアーノのリズムは左手で取っていきます。
クープランは左手を単旋律ではなく2声にして書いているため、これが一筋縄には行きません。

でも、あくまで基本はシチリアーノ。

これは、もう体感してもらうのが早いと思い、その場でシチリアーノのダンスのリズムを伝授しました。

リズムは流れがありますから、均等割ではないのです。
どこにウェイトがあり、どこが流れて欲しいか、これを先ず何回も踊っていただきました。

それから、チェンバロに再び向かうと。

あれ? 出来てる!自然に流れる!

その生徒さんの演奏に合わせて、今度は私ともうお一人の生徒さんと一緒にシチリアーノのダンスを踊りました。

すると、よくおさらいして下さった右手の装飾音が、なんと美しく、軽やかに響いたことでしょうか。

ダンスと演奏のコラボレーションの理想的な姿が実現!✨

ダンスから入ると、理屈はなく自然に音楽が作れる、ことを再現して下さいました。

私も、今回は本当に嬉しかったです♪



さて、来週は岡山講座に参ります。

今準備中です。

準備中に、また新たな発見が続いています。

今回は、クラヴィコード奏法とピアノの音作り、ロングトーン、クープランとチェルニーの教本解読と実践、バロックダンスと盛りだくさんです。

熱心な受講生が勢揃い。

頑張ります!


皆さま、寒い日が続きますので、どうぞお気をつけてお過ごし下さい。


今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。

スポンサーサイト

チェンバロレッスンと年末のまとめ

先日の出張チェンバロレッスンは、生徒さんからいつにも増して、学びの多い時間となりました。

私のレッスンは、曲の数をこなすことよりも、響きをより追求したり、一小節やワンフレーズに時間をかけて音楽的にしていくことが多いので、なかなか一曲が仕上がらせられないことがあります。

曲の頭で、一、二時間かかることも。

でも、生徒さんも私も、諦めない。

チェンバロに向かうだけではなく、色々な方法を用いて頭の中に音楽のイメージを確立させ、指の動きと一致するまで、何度も何度も復習してもらいます。

先日は初めて、

「先生のレッスンは、ヨーロッパでレッスンを受けている感じがします!ヨーロッパの先生って、こういうレッスンをしてくださるんですよね。」

と、ポーランドでショパンを学ばれた生徒さんから嬉しいお言葉をいただきました

私は、なかなか曲が上がらなくて申し訳ないなと思いながらも、やっぱり妥協はできないからあれやこれやと要求してしまうのですが、こういうやり方がちょうど合っていたみたいで本当によかったです。

生徒さん曰く、響きに深みや広大な世界を描きたいから、何回同じ曲を弾いていても、飽きないそうです。

すごいですね。

このやり方は、実は水面下でものすごく進歩していると、私は思っています。

私も、高校生の頃から一小節、またはひとつのテーマが分かるまで、何回も何回も苦しみながら練習してきました。

はじめは時間がかかるのですが、そのうちパアーっと、視界が開ける時がくるのです。
そうしたら後はもう苦労せず、自然と指が運ばれ、どうしたらいいのか分かってしまうのです。

場合によっては、試験が近いとかその他の理由で、この方法が取れないこともありますが....。

説明にできるだけいろいろ工夫をし、イメージが湧きやすくなるように、心がけています。
まだまだですが、毎回勉強させてもらっています!

ありがとうございます。


********

寒い朝も、バッハのインヴェンションをクラヴィコードで練習するのが、この頃の日課です。
クラヴィコードでのインヴェンション練習は、毎日がインヴェンション(発見)だらけ。
宇宙の小さな発見のように、毎日何かを見出せるって本当に素敵なことだと思います。

バッハに感謝。
クラヴィコードに感謝。



もうすぐ完成するアトリエに、楽器たちを運びます。
宇都宮市の街中は、また新たな発見にあふれていることでしょう。

_20171224_160619.jpg

自然豊かな今の場所は、暖かな記憶となり、心に刻まれてゆくに違いありません。
本当に、ありがとう!

来る年が、みなさまにとって良いお年になりますように。

今年も、ありがとうございました。

IMG_20171120_213113.jpg

また来年も、アトリエバロックフランセーズをよろしくお願いいたします



嬉しいメッセージ

こんにちは。

寒さも本格的になってきましたね。
乾燥した空気で、夕暮れ時の景色がドイツの景色を思わせます。
木の葉もサラサラ、何とも言えないメランコリックな感情に包まれます。


今週のチェンバロとピアノの出張レッスンでは、いずれもクープランの「クラヴサン奏法」を使って、美しい音とタッチを磨く練習をしました。

姿勢を正し、バロックストレッチで、リズム感を身体に覚えこませてから音を出してもらいます

アクセントのところで強調するつもりで、つい頭を振ってしまうと逆効果になりますので、それをしないためには腰や背中を伸ばすこと。

立って膝を曲げて、また伸ばす。

.「...っと一(いち)!」

一拍目の取り方の練習を身体で覚えていただいて、はじめて楽器の前に座れます。

そして、三度の音階練習を。
この三度の練習は、指の確実なタッチを身に付けるのにとても良いですね。

クープランの書いたユニークなエピソードを読みながら、厳しくも楽しく(?)進んでいきます。
クープランもさすがフランス人ですね、真面目な中にユーモアが含まれた書き方をしています。

それから、クープランの小曲とフレスコバルディのトッカータをじっくりレッスンしました。


身体をほぐし、整え、リズム感をつかんで、そして鍵盤で音を出す。


私のレッスンは、ちょっと変わっているかも知れないですが、受けて下さっている生徒さんからレッスン後、

「レッスンはかけがえのない時間です」

と、メッセージをいただきました


そんな時は、言葉にできないほど嬉しくなるものです


*********

アトリエバロックフランセーズ

ただいまアトリエを整備中のため、出張レッスンを行っております。

チェンバロ、クラヴィコード、ピアノ、バロックダンスのレッスンを承ります。

お問い合わせは、臼井までメールでお願いいたします。

E-Mail : masami22358★gmail.com (★を@マークに変えて送信して下さい)


みなさま、どうぞ体調に気をつけて、お過ごしください

今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。




レッスン前のバロックストレッチ

こんにちは。


私のチェンバロやピアノのレッスンでは、日ごろ運動不足を感じていらっしゃる生徒さんには、レッスンの始まる前にバロックダンスの要素を使った軽いバランス運動を行っています。

名付けて、「バロックストレッチ」。

プリエとエルベによる音楽的な身体の上下運動をしたり、つま先で立って左右にバランスを移動させたり、軽く半回転 ドゥミ・ピルエットをしてもらったりします。

一回転ピルエットでなく、半回転ドゥミ・ピルエットでも、大地をしっかりと踏むと、腹筋をたくさん使うことが分かります。

腹筋を使うと、背中がすーっと伸びて自然と肩の力が抜けていきます。

腕を回すときは肩からではなく、ちゃんと背中から動かせているか、なども指導しています。



ここから始めると、楽器に向かった時にも自然と背中が真っ直ぐ伸びて美しくなるのですね。

楽器に向かってから 「意識して」 背中を伸ばすことも良いのですが、先に身体を整えると、 「無意識に」できる割合が増える気がします。

こうして「無意識」を、「習慣化」させることが可能になると思っています。



運動が終わると、生徒さん達はリラックスした明るい笑顔になります。

すると、やはりいい音が出ます。

それから音楽が始まる。

私はこの過程が好きです



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



自然さは最大の目的地

こんにちは。


昨日は出張チェンバロレッスンでした。

久しぶりにカラッと晴れて気持ちが良かったですね。

帰りの電車の窓からきれいな夕暮れの景色が見えました。



ここは埼玉県です。

夕暮れ時は、一日の終わりのカデンツ。

一番感動的な姿を見せてくれるのですね。

物思いに耽るような、優しい時間です


フランス語で言うと、tendrement ターンドレマン あるいは dousement ドゥースマン、という感じでしょうか。

どちらも、音楽的な言葉で、tendrement はフランソワ・クープランによく出てきます。




Tendrement sans lenteur  やさしく、愛情を込めて、遅くなく

昨日レッスンした、クープランの「修道女モニカ」にも、このサブタイトルが付いています。




昨日は、装飾音を全部取って、曲の骨組みから装飾音の意味を捉えていくやり方を実践しました。


音楽を裸にして、その構造を美しく仕上げていきます。

次に、装飾音がどうしても必要だと、自分が感じるところにつけていきます。

そうすることで、演奏する方の自然な感性から自然な装飾が響き、メロディーが自然に飾り立てられるのですね。


自然であるということは、演奏や芸術における最大の目的地だと、私は考えています。


たとえどんなに装飾音が多くても、それが必要であるような響きを再現できるために。

まるで、ベルサイユ宮殿のオーナメントのように奏でられたら......



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。




 | HOME |  »

プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


最新記事



最新コメント



月別アーカイブ



カテゴリ