アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

バッハは素材を活かしたお料理のようなもの

こんにちは。


昨日は出張チェンバロレッスンで、バッハのフランス組曲5番のガヴォットをレッスンしました。



バッハは装飾音をあまり書かずシンプルにまとめているのですが、その分和声的なニュアンスが色濃く、表現するのは難しいですね。



まず左手を何度もおさらいして、リズムの確実性を確認していきます。

ステイブルなリズム感を養うのには、ひたすらにさらい込むほかに道はないと思っています。

それが出来てはじめて、右手のメロディーを自由に乗せていけますね。




バッハの曲は和声のニュアンスもすごく細かいので、それが深い陰影をもたらしています。

どこに何のハーモニーが流れ、どこに向かって行き、どう解決していくのかを再確認。


順序を立てて整理していくと、響きに磨きがかかっていきますね。


とても良くまとまっていきました。



バッハには、素材を活かすお料理のような精神が宿っているように思います。

素材を活かせるには、何よりも素材についてを知らなくてはなりませんよね。


ですから、シンプルに見える楽譜とは裏腹に読み解かねばならないことが多いです。



それが楽しいことでもありますね




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


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一曲を大切に弾くこと

こんにちは。

昨日は東京でチェンバロの出張レッスンを行いました。

生徒さんが確実に進歩してくれていて、私も本当に嬉しくなります。


一生懸命考え、調べて、練習していることは、たいていはじめの一小節を聴くとすぐに分かるのですね。



楽譜上は易しく見えても、演奏するのは易しくは決してないですよね。

音符の数イコール難易度、ではないですものね。



音楽もダンスも、メッセージが響くように演奏できるようになるのは長い時間がかかるものです。



楽器の構造を知り、弾き方を覚えて、練習を重ねて、重ねて......

でも、その過程も楽しい。



私は、早く仕上がることを目的に教えておりません。

それよりも、一曲を確実なレベルにまで何度も練習してもらいたいと思っています。



途中で飽きやすい方には、その段階で別の曲も宿題に出しますが、

何がその方にとって苦手なことかというのは、実はどの曲を練習しても同じところに出てくるものなのですね。




ですから、すこーし辛抱して与えられた一曲一曲を大切に、ご自分の課題に向き合うようにすると、

ある時突然変わったりします。



それこそ、

「あれ、なんだか指が自由になる」

「こんな響きを作りたかった」

など、理屈を超えてこれで良いのだと、分かる時が必ずやってきます。



そうしたら、色々な曲が、手の中に自然に入ってきます

そして、ますます楽しくなり、もっと、もっと弾きたくなってくる。


良いサイクルが生まれてきます。




私はまたレッスンの曲と同時に、お家で少し気分転換に弾けるように、いくつかの曲をおすすめしたりしています。

それはレッスンに持ってきていただかなくても、遊びで弾けるようにできるためなのです。



一曲を丁寧に練習しながらも、時には遊んで弾く。


私自身、子供の時から遊んで難しいベートーヴェンやショパンのソナタなども弾いてみたりしていましたので、

(先生には内緒にしていました 笑)

そんな風に、音楽を楽しんでいただけたらなと、思っています



☆~☆~☆~☆~☆


アトリエバロックフランセーズ

チェンバロ  クラヴィコード  ピアノ  バロックダンス

の生徒を随時募集しております。


ただいまアトリエを整備中のため、出張レッスンを行っております。



お問い合わせは臼井までメールにてお願いいたします。

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今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


残響・レゾナンスから創る響き

こんにちは。

昨日は県外へ出張チェンバロレッスンをして来ました。

チェンバロのレガート奏法を、チェンバロ特有の残響、つまりレゾナンスから捉えて創り出す、という実験をしました。

レガートの成功に繋がることが分かり、生徒さんも私も改めて、チェンバロの持つ響きの力に感動いたしました。

チェンバロの蓋にはよく昔のボッティチェリのような美しい絵画が描かれているのを見たことがありませんか?

このチェンバロの蓋を全部開けると、演奏者の左の方にとても近くに蓋を感じるのですが、これはピアノでは体験できないことです。

この蓋の状態で音を鳴らすと、チェンバロの楽器の中で、残響、レゾナンスが豊かに響きます。

それは、例えばピアノですとペダルをほんの少しから半分くらい踏んだ状態に近いものですね。(効果はまた異なります)


これで、音と音を繋ぐ意識を持っていただいたところ、完璧なポルタートとレガートが生まれました。
指と手の状態も、それらを意識していた時よりも良くなりました。

不思議なマジックでしたね。

フランソワ・クープランのチェンバロ教則本に書いてある、練習曲のフレージング通りに再現することができたと思います。

意識や視点を少し変えただけで、驚くような結果がもたらされます。

これが楽曲の上達に多いに役に立ちますね。
これからが楽しみです!

*****

アトリエバロックフランセーズでは、生徒を随時募集しております。

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スタジオやご自宅にレッスンにお伺い出来ます。
ピアノ、チェンバロ、クラヴィコード、バロックダンスのレッスンをいたします。

その他講座、イベント、演奏会の依頼もお気軽にご相談下さい。

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今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


クープランのクラヴサン奏法

こんにちは。

3月も、今日で終わりですね。
今月は私にとって、貴重な勉強が出来た月になりました。
沢山の方々とのご縁に感謝です。

さて、私のチェンバロレッスンでは、フランソワ・クープランの書いた「クラヴサン奏法」の原書で、基礎の指の訓練を行っています。
これは、チェンバロのレガート、ポルタートの奏法、手の形作り、楽器の構造に伴った演奏法のすべてが入っており、貴重な教則本です。

私はこの本の原書であるフランス語版を使ってレッスンしています。

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生徒様には、日本にいながら、ヨーロッパの雰囲気や、当時のフランス人の考え方を味わっていただきたいという気持ちから、日本語ではなくオリジナルを使用しています。

古いフランス語は、言葉の使い方が特徴です。
クープランの言葉使いは、そのまま彼の音楽に結び付いています。
エレガントさ、美しさ、謙虚さと誠実さ。

バッハも、この「クラヴサン奏法」、そして「クラヴサン曲集」を勉強していたといわれています。
ですからバッハを知るには、このクープランを先に学ぶことが大切なことだと思っています。

生徒さんも、この古いフランス語で一緒に読むことを楽しんで下さっています。
ひとりで読んでいると難しいのですが、単語のちょっとしたヒントを言ってあげますと理解が早まるようですね。

フランス語には英語と似ている単語も多いです。
英語の知識から、またはひとつの単語の中に含まれる、いろいろな別のお話もしながらイメージを膨らませていきます。

バロック音楽は、言葉から生まれた芸術。
言葉のイメージから響きを捉えていくことも、また大事な要素なのですね。

そんな総合学習のように、チェンバロのレッスンを行っております。

ご興味のある方、どうぞご一緒に学んでみませんか?

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レッスンは、ピアノ、チェンバロ、クラヴィコード、バロックダンスを承っております。

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今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。



自主性を促す

こんにちは。

先日は東京で出張チェンバロレッスンをしてきました。
今年になってから、こちらの生徒さんには少し教え方を変えてみました。
より自主性を促し、自分で自分に必要なことを学んでもらう、という方法です。

先生が全てを言ってしまったら、確かにすぐに答えを知ることが出来ますが、意外と忘れるのも速いものです。
ですが、先生から生徒に何を知るべきかを指摘され、生徒が自分で苦労して調べたことは、その生徒にとって財産になります。

例えば目的地に着くために新幹線を使えば、それだけ早く着きますが、時間のかかる各駅停車での旅のように様々な景色を味わうことはできませんよね。
私は、学ぶことは、各駅停車の電車に乗って旅行をするようなものだと思っています。

生徒さんに早速レッスン中にノートを取ってもらい、今の自分の演奏に必要なバロック音楽の基本の知識の、どの部分を知るべきかを宿題に出したところ...
次のレッスンまでに図書館で書物を調べ、コピーを取ってきてくれました。
そして、バッハの用いた装飾音も、自分で手書きで写して来てくれました。

とても感心しました。

そして演奏の方も、自分で自分の演奏を客観的に評価できるようになり、今の演奏に何が問題だったかを自分で意見を言えるようになりました。
ここまで来ていると、実は演奏のレベルは相当上がっているのです。

演奏を人の前で行えるようになるには、まず、自分の演奏をクリティークする力が欠かせません。

どんな人も、完璧になるということはありえないことです。
テクニックが完璧だとか、そういう表現をよく聞きますが、音楽という、ものさしのない世界において「完璧」ということを言うことは、本来できないことでしょう。
もともと音楽は、音律の仕組みですら不完全な世界なのですし。

いつだって、自分の演奏には反省するところがあるもの。

そうして反省しているうちに、きっと観客を感動させる、素晴らしい演奏ができるようになるに違いありません。


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。


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プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


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