アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

マタイ受難曲のバロックダンス動画

こんにちは。


5月27日に東京音楽大学ライブラリーコンサートでパフォーマンスしました、バッハ「マタイ受難曲」第1曲目のバロックダンス振付&ダンスの動画をアップロードしました。


ヴィデオ作成にあたって、コンピューター音楽専門でストックホルムの国際コンクールで優勝した経歴をお持ちの馬場隆君に連日お世話になりました。


よろしかったらご覧下さい





ダンス振付にあたって、音楽を良く聴いて、ダンスとして何を求めているのかを読み取りました。


ステップは、17・18世紀のダンス教師、ボーシャン・フイエシステムのバロックダンスの基本ステップの組み合わせです。


バロックダンスの基本ステップを覚えると、色んな曲に自分で振付することができます。


音楽の理解も、さらに深められますね。



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


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久しぶりのルネサンスダンス

こんにちは。


昨日は私の所属するルネサンス時代のダンスサークルの講習会があり、それに行ってきました。

久しぶりのルネサンスダンスでした。


私はルネサンスダンスは、フランスでジル・ポワリエに3日間だけレッスンを受けたことがあります。

ジルは恩師フランソワーズ・ドニオのパートナーダンサーでした。

日本にフランソワーズと来日し、フランソワーズとジルと私で東京で公演をした際、2人は見事なバロックダンスのパフォーマンスを見せてくださいました。


そしてジルが踊る 「アポロンのアントレ」 というソロの超難曲では、まるでルイ14世が乗り移ったかのように素晴らしく私を含めた観客を魅了したものでした。 (その時、私は舞台横のチェンバロにいて観ていました)


本当にすごいものを見ると、その世界が全てだと感じ、他のものが見えなくなってしまいます。

それはある意味で危険なことかもしれません。

でも、そうしてほんの一部の優れたものが世界を変え、歴史に軌跡を刻んでゆくのだな、とも思うのですね。



私はジルに、パリでルネサンスダンスのレッスンを依頼したのです。

ジルはレッスンの際、彼が習ったマリーナ・ノルデラという女性のダンサーが、イタリアンルネサンスダンスは素晴らしいと言っていました。


ステップは単純なものから始まりました。

お辞儀のレヴェランス、コンティネンツァ、パッソ・サンプル、パッソ・ドゥーブル.........

用語と動きが一致するのは大変なことです。


3日間の短い時間では、基本の基本くらいしか終わりません。

それでも、ジルの優雅な踊りを間近に見られ、身体の柔らかさを感じることができました。

脱力しているということは、ダンスの場合まず、足と足首でしっかり立つということを意味すると思いました。


ジルの、まるでルーブル美術館に飾ってあるバロック彫刻のようなたたずまい、美しさを思い出します。


その「立つ」美しさから、ダンスは始まっていること。

それが、ほんの少し動きになった時、パッソになること。

足の差し出し方も、クラシックバレエみたいにつま先から着地するわけではない、バロックダンスのようにかかとから着地するわけではない、そういう意識ではなくあくまで自然に、普通にと言われました。

普通に、自然にというのは一番難しいです。


彼の動きそのものが、全てを語っていました。



昨日のルネサンスダンスのサークルでは、かなり難しいステップ、内容をやりました。

難しい、というのは、簡単なものが組み合わせて複雑になるということなのですね。

ですから結局は、簡単なものをいかに深く追求したかが難しくなったときに問われると思いました。



ルネサンスダンスのステップは細かい足さばきなので、違いがはっきりと分からないと面白くないですね。

そしてこのことは、バロックダンスでも同じことが言えると思います。



とても良い勉強になりました。



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



バロックダンス仲間と自主練習会

こんにちは。


昨日は久しぶりにフランス語学校でフランス人先生とルネサンスのダンスの書物、

トワノ・アルボーの「オルケソグラフィ」序文の続きを読み、

その後バロックダンス仲間と自主練習会をしました。




女性ソロのための舞曲から4曲をおさらいしました。


リュリのサラバンド、カンプラのフォルラーナ、リュリのシャコンヌ、マドモワゼル・スブリニがイギリスで踊ったという、女性ソロのためのジーグ。


舞踏譜の細かい点をみんなで読むと、自分では気づかなかったところや解釈の違いもはっきりとします。



特に厄介で混乱するのは、方向ですね。

舞踏譜には、小さく書かれていることも多いので、うっかり見逃すこともあります。




でも、驚くべきことは、書かれていることのほとんどがロジックで自然だということ。


ダンスの流れは作ったようなところがなくて、まるで水が上から下に流れるようにナチュラルなのです。


あらゆる美しさに潜んでいるものは何より 


「自然である」


 ということを思わせられます。




昨日はみんなで4曲を音楽なしでゆっくり復習し、舞踏譜の確認。

次に、音楽をゆっくりめにかけながらステップのおさらい。

何度か練習した後、最後はダンスのテンポで暗譜で踊りました。




そうこうしていると、身体はポカポカになり、汗もたくさんかきます。

昔の貴族も、こんな風にみんなでおさらい練習していたのかしら?


ドレスは厚くコルセットもきつく締めますから、今でいうサウナスーツダイエットのような効果もあったのではないかと、想像します



気持ち良い練習会で、レパートリーの幅も広がりますね!




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。




マタイ受難曲の振付

こんにちは。

今月の27日に東京音楽大学の図書館コンサートに向けて、練習の日々は色濃くなっております。


今回初めて自分でバロックダンスの振付を行い、それを踊る、という実験的プログラムがあります。


お題は、マタイ受難曲の第1曲目の合唱部分の17小節から52小節。


この曲にバッハは、Chorus コルス つまり「合唱曲」 とだけタイトルを付けました。
この意味を、どう受け取るのか。


拍子は、8分の12拍子。
つまり、2分割の曲。


ですので、もしも舞曲に考えるならば2拍子系のダンスにカテゴリーされます。


私は、これをフランス風のジーグに捉えてみました。
2拍子、つまり ア・ラ・ブレーヴェ になるということですね。


従ってテンポも速くなる。


バッハの楽譜からは、むしろイタリア風のジーグが読み取れるのですが、


隠されたフランス風ジーグのリズムを、ダンスによって浮かび上がらせます。
時にはフォルラーナも入ってきます。(面は着けませんが)



今回、振付をしてみてダンスで具現化するにあたって、
ユニットを捉え、
壮大な曲の中にも細かなニュアンスを感じることが出来ました。


単に 「合唱曲」 ではないこと。



バッハ自身もバロックダンスが得意だったと、ドイツでお世話になったヴァイオリニストの先生から伺いました。



実際バッハの組曲には、イタリア風とフランス風が混在しています。
どちらも同時に存在する。



今回の、マタイ受難曲 「Chorus à la Gigue ou à la Forlana」(ジーグあるいはフォルラーナ風合唱曲) 、

楽しんで観ていただけたらなと思っております。


頑張ります



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。




舞曲フォルラーナとヴェネツィア

こんにちは。

先日バロックダンス仲間でフォルラーナ Forlana という舞曲を練習しました。

女性ソロのためのアントレというのが、正式な題名です。

ヴェネツィアのカーニバルで踊られたということで、このフォルラーナのリズムにはまるでゴンドラに乗っているような、気持ち良いリズムがあるのですよね。

ヴェネツィア.....

随分前に、訪れました。
作曲家のモンテヴェルディのお墓もある所。
迷路のような、不思議な街。

ゴンドラ 、ゴンドラ と 「ゴンドラに乗りませんか」 と言われたのに、
ついに乗らなかったのですが...。

今フォルラーナを踊っていると、「ああ、こんな感じなのかな」 と想像します。

乗ってみても良かったな。
そうすれば、身体の記憶に残っているからな。

なんて、思っています。

人生のどこで役立ってくるか分からないですから、体験することって大事なことですよね。

将来もしヴェネツィアを訪れることが出来たら、ゴンドラに乗ってみようと思います。

ヴェネツィア....

サンマルコ寺院からの、海の眺め。

遠いノスタルジーを感じるような、揺れる付点のリズム。

フォルラーナ。


今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



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プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


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