アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

マタイ受難曲の振付

こんにちは。

今月の27日に東京音楽大学の図書館コンサートに向けて、練習の日々は色濃くなっております。


今回初めて自分でバロックダンスの振付を行い、それを踊る、という実験的プログラムがあります。


お題は、マタイ受難曲の第1曲目の合唱部分の17小節から52小節。


この曲にバッハは、Chorus コルス つまり「合唱曲」 とだけタイトルを付けました。
この意味を、どう受け取るのか。


拍子は、8分の12拍子。
つまり、2分割の曲。


ですので、もしも舞曲に考えるならば2拍子系のダンスにカテゴリーされます。


私は、これをフランス風のジーグに捉えてみました。
2拍子、つまり ア・ラ・ブレーヴェ になるということですね。


従ってテンポも速くなる。


バッハの楽譜からは、むしろイタリア風のジーグが読み取れるのですが、


隠されたフランス風ジーグのリズムを、ダンスによって浮かび上がらせます。
時にはフォルラーナも入ってきます。(面は着けませんが)



今回、振付をしてみてダンスで具現化するにあたって、
ユニットを捉え、
壮大な曲の中にも細かなニュアンスを感じることが出来ました。


単に 「合唱曲」 ではないこと。



バッハ自身もバロックダンスが得意だったと、ドイツでお世話になったヴァイオリニストの先生から伺いました。



実際バッハの組曲には、イタリア風とフランス風が混在しています。
どちらも同時に存在する。



今回の、マタイ受難曲 「Chorus à la Gigue ou à la Forlana」(ジーグあるいはフォルラーナ風合唱曲) 、

楽しんで観ていただけたらなと思っております。


頑張ります



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



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舞曲フォルラーナとヴェネツィア

こんにちは。

先日バロックダンス仲間でフォルラーナ Forlana という舞曲を練習しました。

女性ソロのためのアントレというのが、正式な題名です。

ヴェネツィアのカーニバルで踊られたということで、このフォルラーナのリズムにはまるでゴンドラに乗っているような、気持ち良いリズムがあるのですよね。

ヴェネツィア.....

随分前に、訪れました。
作曲家のモンテヴェルディのお墓もある所。
迷路のような、不思議な街。

ゴンドラ 、ゴンドラ と 「ゴンドラに乗りませんか」 と言われたのに、
ついに乗らなかったのですが...。

今フォルラーナを踊っていると、「ああ、こんな感じなのかな」 と想像します。

乗ってみても良かったな。
そうすれば、身体の記憶に残っているからな。

なんて、思っています。

人生のどこで役立ってくるか分からないですから、体験することって大事なことですよね。

将来もしヴェネツィアを訪れることが出来たら、ゴンドラに乗ってみようと思います。

ヴェネツィア....

サンマルコ寺院からの、海の眺め。

遠いノスタルジーを感じるような、揺れる付点のリズム。

フォルラーナ。


今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



宇都宮バロックダンス講習会終了

こんにちは。

昨日は宇都宮市でのバロックダンス講習会が無事終わりました。
参加された方は、ピアノの先生やピアノを習っている子供達でした。
皆さんが熱心に私の話を聞いて下さり、私も気持ち良くレッスンできました。

この講習会は、私がずっとお世話になっている先生の多大なご協力の元に行われました。
アシスタントの方も声をかけて下さったので、レッスン中はなかなか全員に目が行き届かないところも、アシスタントさんのお陰でとても助かりました。メヌエットのコレグラフィを私が急遽作ったものもほんの少しのリハーサルで覚えて下さり、一緒にメヌエットのフィギュールのデモンストレーションもできました。
先生には感謝の言葉がいくらあっても足りません。

はじめにバロックダンスと組曲の歴史に関して講義しました。
できるだけ分かりやすく簡単に、要点を伝えられるように心がけました。

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膝を曲げてプリエ、背伸びしてエルベの一連の動きのスピード感をはじめに身体に覚えこませてゆきます。
3拍子のサラバンドの音楽に合わせて
「プリエアップ!」

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メヌエットステップ、ブレ、ガヴォットステップ、サラバンドと、4つの舞曲を学びました。
踊ると拍子感が良く身についていきます。

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最後に、「フォリア」をデモンストレーションしました。

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今回は2時間の講習会の中で沢山の事をお伝えしたので、皆さんきっと頭の中が一杯だったのではないかと思います。
捉えにくいサラバンドのリズムや、アクセント、各舞曲のムーブメントも本当に良く理解できたと仰って下さいました。

またこういうイヴェントを開催できたら、そしてチェンバロの演奏と一緒にしていただけたら、という感想も言っていただけて、本当にありがたい気持ちになりました。

お世話になりました方々に、心から感謝を申し上げます。
あいがとうございました


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。


バロックダンス体験レッスン終了

こんにちは。

昨日は、栃木県鹿沼市で2回目のバロックダンス体験レッスンをしました。
親子様一組と、今回は初めて、声楽家の方がいらして下さいました。

姿勢と歩くリズムから始めました。

ダンスは歩くことが原点ですので、足の着地が拍と結びつくように練習します。
頭と上半身が、足の動きに連動させられるように注意していきます。
リュリとパーセルの2拍子と3拍子のマルシェ、サラバンドの音楽に合わせて歩きます。
音楽が素敵なのでワクワクします

それからメヌエットステップをゆっくりおさらいしました。
小さな男の子もお母さんを観察していますね。かわいいです



2人ペアのメヌエットを何回も練習しました。
1700年代のオペラ「アルシード」のメヌエットのルイ・ペクールによる舞踏譜の1ページ目を踊っていただきました。

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テンポも様々に。

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メヌエット入門編の資料は手作りしました。
4種類あるメヌエットステップや、当時の舞踏会でのメヌエットの形を資料で確認しました。

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参加された方から、

「久しぶりのバロックダンスでしたが、ストレッチや一つ一つのステップなど丁寧に教えて下さったので、とても分かりやすかったです。身体を伸ばしていると、体の中からポカポカしました。」

「身体で感じると拍子が良く取れますね。」

という嬉しいコメントをいただきました。

バロックダンスは、バレエのような動きだけれど簡単で、身体の硬い方でも大丈夫です。
インナーマッスルを使って動かしていきますので、身体が芯から温まり、冷え性の改善にもつながります。


次回の鹿沼市の体験レッスンは、2月12日(日)午前10時~11時半です。

どうぞお気軽に遊びに来て下さい。

お申し込みは臼井までメールでお願いいたします。
E-Mail : masami22358★gmail.com(★を@マークに変えて送信して下さい)


今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。


パエトン

こんにちは。

今、バロックダンスではギリシア神話のパエトンの物語から作られたダンスを練習しています。
シャコンヌという、定旋律を繰り返す音楽の様式に当てはめられた美しい曲です。
作曲家はジャン・バッティスト・リュリ。
シャコンヌパエトンという名前で知られています。

さて、このお話は悲劇なのですよね。
美しい金の馬車と炎とパエトン。
天空から稲妻によって命を落とすパエトン。
その勇気を称えられて葬られるパエトンの物語。

リュリはこのシャコンヌをト長調で作曲しました。
一見そんな悲劇的なお話ではないかのようです。
ダンサーは、このダンスから観客に悲劇を感じさせなければならないと思うのですが...
これは簡単なことではないでしょう。

ダンスの振付は、途中からクルクル回転しながらステップを踏んで行きます。
アポロ神に熱狂的に望んだパエトンが制御出来ずに走る金色の馬車の車輪の回転のような、
あるいは天空の燃える炎の輝きのような。
想像は膨らみます。

車輪というのは運命の輪が回る様子を象徴しており、それはいつまでも同じメロディを歌うシャコンヌの響きに繋がり、パエトンの聖なる狂気と死に向かう運命をも表現されています。

天空に死の弧を描いて地上に舞い降りるパエトン。

古代の人々は、なんて想像力が豊かだったのでしょう。
流れ星を見る度にパエトンのメロディが聞こえそうです。

今日も、お読み下さりまして、ありがとうございました。



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プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


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