アトリエ バロック フランセーズ

心身の調和と健康、芸術性を育むバロック音楽とダンスのアトリエ

フレスコバルディのトッカータ

こんにちは。



コンサートのためにチェンバロの練習を長い時間したあと、


一日の終わりにフレスコバルディのトッカータを、何も考えずに弾いてみると、


バッハにはない安らぎを感じて、心底感動し、リラックスできます。






その透明な美しさ、悲しみと祈りとが入り混じったような、


この上なく純粋な響き。





トッカータはプレリュードのような役割を持っていますが、


こんな風に練習の終わりのクールダウンのように、ただただ感性にまかせて弾くのも、またいいですね。



17世紀のイタリアのローマに旅している気分になれます。







音楽は、過去を体験できるタイムマシーンのようです。



フレスコバルディ、

是非弾いてみてくださいね




みなさま、どうぞ良い日曜日をお過ごしください。




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


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気持ちを切り替える方法

本日2投目です。



私の尊敬する音楽家の友人は、多忙スケジュールを楽々とこなしています。



秘訣を聞いてみたところ、大事なことは、



「気持ちを切り替える」



ことだそうです。




一見、当たり前だよね、と思うのですが…



案外易しくないことでもあります。




昨日弾いた曲が頭に残る、


何か気になることがあり、集中できない、


人間関係で色々あったな…



など。



ありませんか?






私の友人曰く、これを解消して気持ちを切り替えるのに一番役に立つのは、



瞑想などではなく、




「美味しいものを味わう」



ことなのですって。




何でもいい、自分の好きな香りや味の食べ物や飲みものを召し上がる。




こうして五感を刺激することが、気分をリフレッシュさせるのには一番効果があるそうです。



簡単ですね✨



その時、思いっきりムードに浸れるように、お部屋を演出すると、なお良いらしいです。




まず、お掃除からかな…(笑)




素敵な空間で心をリフレッシュさせられたらいいですね!





今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


コンサートまであと一週間

こんにちは。

今月27日の東京音楽大学ライブラリーコンサートも、いよいよ一週間後に迫りました。




今回私は初めてダンスの振付を行い、踊ります。


もともと振付されているものをそのまま踊るのと、自分で振付するのとどちらが難しいか、と聞かれたら、


難しさの意味が違う、と答えるでしょうか。


実際、振付するのはそれほど難しくはなかったです。




音楽をとらえることが一番先にある。

リズム、雰囲気、そしてユニット。

ユニットとは、まとまりのことです。

フレーズの単位ともいえますね。




難しいのは、表現の方です。


表現するものは何かがあって、はじめてテクニックが付いてくる。


表現を「心」にも置き換えられますね。




とにかく、ダンスにおいて私は今回、創作することに関わったわけです。


音楽で言えば、作曲家の仕事。


作曲する方は、演奏する前にすでにその音楽を知っています。


ですから、理解が早く、音楽的に弾けるようになるのも早いのですよね。


そして、ご自分で作曲する方は、他の人の作曲を理解するのも、また早いと思います。


「心」を知っているから。


「心」は表現、そして、理論。





そこで思い出したのですが、ブレーメン芸術大学に通っていた時、パレストリーナの対位法の授業が必修科目でした。


このいわゆる 「第一作法」 と呼ばれる対位法の知識は、バロック・ルネサンス音楽を理解するのに不可欠な要素なのですね。


先生は、対位法の大家マンフレッド・コルデス。


ブレーメン・ウェーザー=ルネサンスの指揮者で沢山のCDを出しています。


コルデス先生の対位法の授業は、楽しかったです。


まず、みんなで輪になって座ります。

(この座り方が結構大事かも知れません)


先生は黒板に向かって、パレストリーナ様式の対位法の規則をひとつずつ説明しました。


一日ひとつずつ。


そして、その規則に沿って4声のフーガを作って行きます。


次の音のアイデアをみんなで言っていく。


早い者勝ちです。


みんなの言った音を、先生は黒板に書いていき、その音が前の音に対して正しければ先に進む。


間違っていたら、消して、また誰かがアイデアを言う。



みんな真剣に考えます。


そこでは、きれいに作ることは考えません。


ただ、規則に従っていくだけ。



英語やフランス語、ドイツ語の文章を作る時のように、文法通りに作る。



最後までたどり着いたら、コルデス先生が教室のイタリアンチェンバロで弾きます。


どんな曲になったか、楽しみなのですね。


コルデス先生は、私達が作った4声のフーガを全部、初見で演奏していました。




今思うと、本当にすごい先生でした。





この時にしっかりとパレストリーナ様式を覚えたので、いまでもほとんど忘れていません。


それは、ただ先生の話を聞いていただけではなかったから。


自分たちで作っていたから、だと思います。



しかもそれは、ただ一人で机に向かって作曲するのではなく、みんなで「声」に出して、「間違いながら」作っていたから。



間違うことは全然恥ずかしくないのですね。




むしろ、参加しないと相手にされません。



自分で声を出しながら作ることは、理解力、記憶力、音楽力、いろんなことに役立ってくるのですね。


ドイツの音楽教育のすごさを、改めて思いました。



このように、ある程度規則やテクニックを覚えたら、

自分で作曲なり、ダンスの振付なりをやってみると良いかもしれませんね




さて、コンサートまであと一週間です。


ダンスも、そして演奏の方も、気持ちを整えて頑張りたいと思います。



今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。



エルミタージュ展

こんばんは。


5月はじめの頃、友人と東京の六本木で開かれているエルミタージュ展に行って来ました。

前から行こうと約束していたので、ウキウキしていました。

平日だったこの日は風があったものの穏やかな良いお天気でした。



平日に訪れて正解
なんと、ウィークデーのみエカテリーナの肖像画の写真撮影がOKでした。

_20170508_191720 - コピー

エカテリーナ2世。
大きな絵画で迫力があります。



展示は全てバロックとロココ時代の絵画。

イタリア、オランダ・ドイツ、フランス、イギリスに分かれていて、回りやすかったですね。
エカテリーナ以外の作品は撮影できないので、記念にポストカードを買って来ました。


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左上 : カナレット ≪ヴェネツィアのフォンダメンタ・ヌオーヴェからみた、サン・クリストーフォロ島、サン・ミケーレ島、ムラーノ島の眺め≫1724~1725年

右上 : ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール共作 ≪盗まれた接吻≫1780年代末

左下 : トマス・ゲインズバラ ≪青い服を着た婦人の肖像≫1770年代末~1780年代初め

右下 : カルロ・ドルチ ≪聖チェチリア≫1640年代前半


どれも、美しいです。


私の友人は、この時代のドレスの歴史に詳しくて、色々な説明をしてくれました。


ゲインズバラの青い服を着た婦人の髪型は、中につめものを入れてセットし、この時代のプロは、わずか10分でセットアップできたそうです。



「盗まれた接吻」のドレスを着た女性の左手に持っているストライプの布地は、このころの流行の柄だったとか。


知らない世界が沢山ありました。





十分に鑑賞して六本木ヒルズの52階から外を眺めると、東京の街が

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こうして見ると、東京は緑が多いのですね。





最後に、カシスショコラとコーヒーでゆっくり休憩しました。

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バロック音楽やダンスの勉強には、絵画を見ることも役立ちますね。

人物のジェスチャー、表情、色あい......

実際に目で見るのが一番美しいです。




この展覧会は6月まで開催されています。


お時間のある時にぜひ、足を運んでみてくださいね




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。


ダンスと演奏のコラボレーション

こんにちは。


今度東京のバロックダンスのクラスでダンスに伴奏をすることになっています。

昨日はその練習をしました。



曲は、リュリのオペラ「パエトン」のシャコンヌ。



シャコンヌとは、定旋律が果てしなく続く形の音楽で、組曲やオペラの最後に置かれていることも多いです。

作曲家はシャコンヌをどこまでも、変奏で作曲できるのですね。

一応終わりはありますが、曲はそういうわけで大抵長くなります。

例えばバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータニ短調 終曲シャコンヌ、なども長く壮大な曲ですね。



このリュリのシャコンヌは、とてもとても美しい曲です。

はじめは 「きれいな曲だな」 くらいに思っていたのですが、

弾けば弾くほど、パエトンの儚い運命を物語って繊細で壊れやすい束の間の魂の響きに聴こえてきて.....



リュリは、どうしてこんなに美しく曲を書けたのでしょう。



ところでシャコンヌパエトンのダンスは、10ページの舞踏譜が残っています。

こちらも暗記して、身体に覚えこませました。




さて、バロックダンスのクラスではピアノで伴奏をすることになっています。

それで、ピアノでパエトンを練習し、録音してみました。

そして、自分の演奏録音に合わせてダンスのステップを踏んでみました。



すると、不思議。



演奏では少し間をおいて、新しくフレーズが流れるように書かれている箇所が、

踊りでは、先に行かないと流れが止まってしまう。




逆に演奏では間をおかなくてもスイスイ先に行けてしまう所に、

ダンスのカデンス(フレーズの切れ目、呼吸を要する所) がありました。

早速楽譜にしるしを付けて、そこで少し呼吸を取るようにしました。




このように、ダンスと演奏が一体となると、曲の構造がよりはっきりと分かって行きます。




さあ、そしてクラスのダンサー達はそれぞれの意見を持っています。

つまり、そこでまた柔軟に呼吸の取り方や間合いを対応してゆくことになりますね。




これは、歌手やソリストの伴奏をすることに近いことではありますが、

ダンスは、身体の動きが要するテンポというのがありますので、

また違った間の取り方も覚えられます。




リュリの時代、ルイ14世治下では、きっとこんな風にダンサーと音楽家のやり取りが行われていたのでしょう。


とても楽しい作業ですし、勉強になります



今後このようなダンスと演奏のコラボレーションがどんどん増えてくるといいなと思っています。




今日も、お読み頂きまして、ありがとうございました。




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プロフィール


臼井雅美

Author:臼井雅美
ピアノを東京音楽大学で、古楽をドイツのブレーメン芸術大学とフィンランドで学びました。
チェンバリスト、クラヴィコーディストです。
バロックダンスは、フランスで勉強してきました。
ピアノは大手楽器店、また個人の音楽教室でたくさんの子供たちを教えていました。

カーステン・ローフ教授によるプロフェッショナルチェンバリスト、通奏低音奏者資格取得

フランソワーズ・ドニオによるバロックダンス教授資格取得

ハノーファー・インリィングアで、ドイツ語資格B1取得

DELFフランス国民教育省フランス語資格試験B2取得

アテネ・フランセ フランス語上級試験合格

2002年東京音楽大学研究員
2005年~2011年東京音楽大学「音楽と修辞」担当助手
2005年~2011年くらしき作陽大学特別講師
バッハの学校講師

栃木県蔵の街音楽祭、岡山音楽祭、松山音楽祭出場

丸山桂介著「バッハ聖なるものの創造」(2011年春秋社)に、バロック運指法について記述、並びにクラヴィコードによるバッハ「インヴェンションとシンフォニア全曲」を収録。(ISBN978-4-393-93788-4C0073)

ソロ演奏会や日本や海外の演奏家との共演、レッスンを行っています。

猫とチョコレート、自然が大好きです。


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